初めて「中古スマホ」の購入を検討しはじめると、いろいろ疑問や不安が頭をよぎりますよね。
中古スマホは、低価格で手に入る、希少な機種が手に入る、そして専門ショップで購入すれば品質も保証された商品を入手できるなど、その魅力やメリットは多岐に渡る一方で、注意点・デメリットも存在します。
この記事では、年間複数台の中古スマホを購入するモバナビ編集部が、中古スマホのメリットやデメリット、そして市場動向まで初心者向けに幅広く解説していきます。
ぜひ、これらの情報を参考に、後悔しない中古スマホ選びをしてみてください。
中古スマホとは
中古スマホとは、前の持ち主が使用していたスマートフォンを買い取り、クリーニング&再整備して再販売されたものをさします。
「イオシス」など一部中古スマホ専門ショップでは、未使用の新古品を取り扱っているショップもあります。
どうしても、中古品に抵抗がある人やキレイな中古スマホを希望している人は、未使用品を取り扱うショップを先に見てもいいでしょう。
中古スマホと新品スマホの違い
中古スマホと新品スマホの大きな違いは、価格面です。
最新機能を携えたスマホにこだわりがない人にとっては、価格面の安さでは中古スマホが圧勝となります。
ただし、
中古スマホ選びの難しいところは、使用感や傷の具合の感じ方には個人差があるため、判断が難しいところ。
オンラインの中古スマホ専門ショップで購入する場合は、実際の端末写真を細部まで撮影してくれている通販サイトで購入することをおすすめします。(※イメージ写真のみで販売しているサイトもあるので、注意です!)
中古スマホのメリットとデメリットを知って購入しよう
中古スマホを購入するにあたっては、メリット・デメリットを理解した上で慎重に判断することが大切です!
特に素人間売買であるフリマアプリなどでは「安い」だけで即決すると痛い目にあうので、基本的な知識は事前にいれておくようにしましょう!
中古スマホのメリット
- 価格が安い!新品スマホと比べて価格が安いので、手軽にスマホを購入できます。
- セカンドスマホとして活用の幅が広い!普段使用しているスマホとは別に、ゲーム用やビジネス用にもう一台購入する人が増えています。
- 希少な機種・廉価版モデルが手に入りやすい!新品で販売されていない古いモデルや廉価版のモデルを手に入れることができます。
- 環境にやさしい!中古スマホを再利用することで、リサイクルの観点からも環境に貢献することができます
中古スマホのデメリット
- (個人売買やフリマアプリで購入すると)品質の保証がない!個人売買では品質に保証がないため、購入してみたら使えなかったというトラブルが起こりがちです。
- 保証期間が短い!中古スマホには保証期間が短い場合が多く、故障が発生した場合の修理や交換には高い費用がかかる可能性があります。
- バッテリーの劣化が気になる!中古スマホの場合、バッテリーが新品と比べて劣化している場合があるため、長時間の使用に耐えられない可能性があります。
- 新しい機能に対応していない場合がある!古いモデルの中古スマホを購入した場合、最新のアプリや機能に対応していない場合があります。
自分のニーズや予算、リスクを相対的に考慮して、購入を検討することが大切と言えます。
何よりも大切なのは、中古スマホは、中古スマホ専門店や信頼できるオンラインショップで購入することです!
フリマサイトや個人売買は、購入後の保証がつかない&出品者が素人の場合が多いので避けるのが無難です。
販売店の評判や口コミは事前にチェックしましょう
スマホに限らず、中古品に関しては「人によって感じ方に差がある」のが普通で、そこがデメリットのひとつとも言えます。
購入前には、ショップの評判や口コミもSNSなどでちゃんと確かめましょう!
どんな商品でも中古の場合は完璧ということはなく、思いがけず状態不良の残念なスマホが届いてしまう可能性はあります。
注目したいのは、状態不良のスマホが届いた場合のお店側の対応です。
連絡しても無視された、問い合わせに返信が無い、などの口コミがあるショップはちょっと危険。
トラブル回避のためにも利用を避けたほうがいいでしょう。
状態不良が届いても、迅速に対応してくれた!という口コミのあるお店が信頼のおけるショップといえます。
中古スマホの選び方とポイント
中古スマホを選ぶ際には、以下のようなポイントをしっかり確認しましょう!
スマホの機種やスペック
中古スマホには、様々な機種やスペックのものがあります。
自分が必要とする機能や使用目的に合わせて、適切な機種やスペックを選ぶことが大切です。
セカンドスマホとして利用したいのか、メインスマホとして活用するのかによっても選び方は異なります。
また、注意したいのは、あまりにも古いバージョンのものは安価である代わりにOSのアップデートが行われない&入れたいアプリに対応していないことがあるため、長期間使用する場合は比較的新しい機種を選ぶことが望ましいでしょう。
外観やキズ・汚れの有無
中古スマホは使用感があることが多く、外観にキズや汚れがあることがあります。
購入前に端末の状態をしっかりと確認し、自分が納得できる状態のものを選ぶようにしましょう!
オンラインで購入する場合には、実際の商品写真を豊富に載せてくれている通販サイトが安心です。
※イメージ写真のみで対応しているショップから購入するのは危険です。どうしても気になる商品が合った場合には、実際の商品写真を送ってもらえるか問い合わせてみてもいいでしょう。
付属品の有無
中古スマホの場合、端末ごとに付属品の有無が記載されています。
購入後のトラブルを避けるためにも、付属品がある商品、無い商品は購入前にきちんと確認する必要があります。
場合によっては、商品ページを購入前にスクショしておくなどの自衛策も有効です。
販売店の信頼性
中古スマホのオンラインショップは、ネット上で多数存在します。
しかし、中には状態のよくないものを通常価格で販売する通販サイトも存在するため、信頼できる販売店を選ぶことが重要です!
有名な中古スマホ販売店や、実店舗を持っている販売店など、なにか不備があっても取り合ってもらえる信頼性の高い店舗を選ぶようにしましょう。
品質についての情報が明確であること
販売サイトが提供する商品情報には、スマホの動作状況や傷の有無などが記載されているはずです。しっかりと情報が記載されているかを確認し、商品の状態について納得できるまで確認するようにしましょう。
また、実際の端末の状態を写した写真が豊富に掲載されていることも重要です。
保証内容について
中古スマホは新品と違って故障しやすいというデメリットがあります。
保証期間や保証内容、保証を受ける際の手続きなどを確認して、自分に合った保証を提供する通販サイトを選びましょう。
販売実績や評判
販売サイトの実績や口コミなどを確認することも大切です。信頼できる販売サイトであれば、多くの人からの評判が良いはずです。また、販売実績が多い場合は、多くの人が利用しているということもあります。よく知らない販売サイトで購入する場合は、まずは少額の商品から試してみることをおすすめします。
中古スマホの状態チェック方法
購入した中古スマホが手元に届いたら、すぐに開封&状態の確認を行いましょう!
中古スマホの状態チェックに必要なもの
中古スマホの状態をチェックするには、以下のものが必要です。
- 充電器
- USBケーブル
- SIMカード
- イヤホン
また、中古スマホをチェックする場合は、十分な時間を確保して作業することが重要です。慌ててチェックを行うと、重要な箇所を見落としてしまう可能性があります。
中古スマホの状態チェック方法
中古スマホの状態をチェックする際は、以下のポイントに注意してチェックしていきます。
外観のチェック
中古スマホの外観をチェックすることで、傷や汚れがあるかどうかを確認できます。傷や汚れがある場合、落下や衝撃などによる損傷が考えられます。
電源のON/OFF
スマホの電源をON/OFFして正常に起動できるかどうかを確認します。また、電源が落ちやすい場合や電池の減りが早い場合は、バッテリーの劣化が考えられます。
通信の確認
SIMカードを挿入して、通信が正常に行えるかどうかを確認します。また、Wi-Fiに接続してインターネットが正常に接続できるかどうかも確認しておきましょう。
カメラ・スピーカーの動作確認
カメラやスピーカーの動作を確認し、正常に動作するかどうかを確認します。カメラには傷が付いていないかどうかもチェックしましょう。
最大バッテリー容量のチェック
画面上に表示されるバッテリー数値ではなく、最大バッテリー容量をチェックしましょう。
最大バッテリー容量がよくわからない人はこちらの記事で詳しく説明しているので参考にしみてください▼
以上のポイントに加え、端末内のデータやアプリの動作チェックも必要です。
中古スマホの保証や返品について
中古スマホを購入する際、万が一不具合があった場合、保証や返品に関する記載があるかどうかを事前に確認しておくことは非常に重要です。
中古スマホの保証について
中古スマホには、販売店によっては保証がついている場合があります。保証の内容は、販売店ごとに異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
- 動作保証:一定期間中に不具合が発生した場合、修理や交換を行う
- 初期不良保証:商品到着後、一定期間内に初期不良があった場合、交換を行う
- 返品保証:商品到着後、一定期間内に返品が可能
中古スマホの返品について
中古スマホを購入した際に思った以上に状態が悪かった場合、返品が可能かどうかを確認することが大切です。
返品については、販売店によって対応が異なるため、購入前に必ず確認しておきましょう。
一般的には、商品到着後に一定期間内に返品が可能な場合が多いです。
ただし、返品には一定の条件が付いていることが多く、イメージ違いなどは対象外になることが多いので注意が必要です。
中古スマホの不正品には気をつけよう
中古スマホを購入するときは、不正品や盗品にも注意する必要があります。
不正品とは、正規の販売ルートを通らずに海外から持ち込まれた偽物や改造品、盗難されたスマホのことを指します。
新品を購入する場合にはこのようなデメリットは発生しませんが、特に個人売買やフリマサイト、オークションなど保証のつかない売買では注意が必要です。
これらの商品を購入してしまうと、動作が不安定だったり、通信障害が発生したり、法律上の問題に巻き込まれる可能性があります。
中古スマホの活用方法
中古スマホを購入する人たちはどんなシーンで活用しているのでしょうか。中古スマホの上手な活用の仕方とメリットを解説していきます。
仕事専用に機能のシンプルな中古スマホを活用
仕事とプライベートをしっかり分けたい人は、スマホも使い分けます。近年、特にスマホの2台持ちは珍しくなくなっています。
特に仕事用のスマホでは、機能がシンプルなもので十分なので中古スマホで十分対応できますし、プライベートと分けることで仕事の連絡やメールに集中することができます。
プライベートスマホではないので、休日にしっかり電源OFFにできる、というメリットもありますね。
ゲーム用・動画用に中古スマホを活用
昨今のスマホゲーム(特にグラフィックにこだわったものや、ソシャゲなど)は、かなりスペックの高いスマホでないとスムーズなプレイができない場合があります。また、容量に関しても、数十Gが必要なゲームもたくさんあります。
そのため、プライベートスマホとは別に、ゲーム専用に中古スマホを準備する人が増えています。
新品だと高価な「ゲーミングスマホ」も、中古だと安く購入できるので、ゲーミングスマホを取り扱っている中古スマホショップの在庫は常に品薄です。
動画視聴も同じく、専用の端末を準備する人が増えています。
子供のスマホデビュー用に活用
新品スマホは非常に高価なので、子供のデビュー用に中古スマホを活用する親御さんも増えています。
新品スマホは当然スペックが高いので、最新ゲームやソシャゲにも対応できてしまいますが、子どもにもたせるにはちょっと不安ですよね。
なので、あえて古い中古スマホで最低限の機能だけ使えるような端末を選ぶというのも、ひとつの活用方法です。
買い替え前の仮スマホとしての活用方法
スマホが壊れた場合や修理に出している間に、中古スマホを活用する、という人も多いです。
スマホの調子が悪いけれど、最新機種が出るまでは買い替えたくない!という人は結構多いです。
中古スマホを仮スマホとして利用することで、通話やメールなどの基本的な機能を維持しながら、新しいスマホが発売されるまでの期間をしのぐことができます。
中古スマホ市場の最新動向
中古スマホ市場は近年、急速に拡大しています。
スマホの普及率の高まりや、高価格帯モデルの増加、そしてスマホの性能が向上し、耐久性があがったことで、中古スマホ市場はますます注目を集めています。
中古スマホ市場の動向
中古スマホ市場は今後も拡大が見込まれています。
スマホの価格が高騰する一方で、中古スマホは比較的安価に購入できるため、需要が高まっています。また、スマホの耐久性が向上していることから、中古スマホを購入する人が増えていることも市場拡大の一因です。
また、2020年に発生した新型コロナウイルスの流行は、中古スマホ市場に大きな影響を与えました。多くの人々が自宅待機やリモートワークを余儀なくされたため、中古スマホの需要が急増しました。
5G通信の普及
2020年代に入り、5G通信が普及し始めました。これにより、中古スマホ市場でも5G対応機種の需要が高まると予想されます。Wi-Fi環境下でしか使わないのであれば、5Gを気にする必要はありませんが、持ち歩く予定があるのであれば、5G対応は必須となります。
中古スマホ市場には、常に新しい動向やトピックスがあります。これらの情報を把握し、市場の変化に対応することが、中古スマホを購入する際に役立ちます。
まとめ
中古スマホは、コストパフォーマンスが良く、さまざまなシーンで活躍してくれます。
需要が高まる一方で、フリマサイトなど個人売買でのトラブルも耐えません。
価格の安さばかりに気を取られることなく、結果的に満足のいく中古スマホ購入をしたいですね。
自分に合った機種を選ぶために、価格や性能などの要素を十分に比較検討し、お店での保証内容もしっかりと確認してから購入しましょう。